「眼科医会研修会」
7月25日(土)、ホテル日航で行われた「熊本県眼科医会研修会従業員教育講座」に中村、高濱、髙木、西田、山口、柴田の6名が出席しました。講演は、
①「先天色覚異常-そのしくみから検査、診断、対応まで」
②「カラーコンタクトレンズ」
講演①について、内容をまとめました。
色覚異常とは、主に染色体の劣性遺伝により、男性で20人に1人、女性で500人に1人の割合で現われます。平成16年から学校での色覚検査が廃止されていますが、平成28年度から学校で保護者の同意を得て検査ができるそうです。
〈検査法〉 色覚異常の検出率 型判定の一致率
① 石原式 99.0% 85.2% 型判定には不向き
② 東京医大式 99.1% 89.4% 型分類には不向き
③標準色覚検査表第1部 98.9% 95.7% 色覚異常の検出や型判定に優れている。
④ パネルD15
中等度異常から正常の結果がでる。※パスしても正常とは限らない。
程度分けの検査で、異常の検出ではない。
⑤ ランタンテスト
鉄道従事者の適性検査
パネルD15をパスするものをさらに中等度と軽度に2分する。
しかし、日常生活ではこの区別は必要ない。
※ ①②④は、当院でも検査を行っています。
〈対応〉
1) 色だけで判断しなければならない時は、他人の力をかりる。
2) 小児の場合は、親は色について厳しく問い詰めない。さりげなく教える。色の情報をいっぱい知識として蓄える。
3) 劣等感を抱かせない
色を取り扱う仕事でなければ、全くできないことはない、工夫する。
今年、色覚検査を実施している学校があり、当院でも検査を行っていますので、私たちスタッフも、今回のような研修会に積極的に参加して色覚異常について正しい知識を得るようにし、また検査環境を整えて、患者様に適切な対応や情報を提供できるように心がけたいと思いました。
(看護師:柴田 美保子)
2015年8月11日 |未分類