眼科一般
眼の病気には、たくさん種類がありますが、どれも一生に関わる病気です。ものもらい、めやに、花粉症、目が疲れる等、お気軽にご相談ください。
〒861-3206 熊本県上益城郡御船町辺田見馬場410-1
眼の病気には、たくさん種類がありますが、どれも一生に関わる病気です。ものもらい、めやに、花粉症、目が疲れる等、お気軽にご相談ください。
眼の表面を覆っている涙が乾きやすくなったのがドライアイです。眼がシパシパするとか、眼が疲れるなどの症状が出ます。涙の量が減っている場合もありますが、最近多くなっているのは、涙が蒸発しやすくなるタイプです。今回はこの蒸発亢進型ドライアイについて説明したいと思います。
涙は3層からなっています。一番表面から、油層、水層、粘液層です。涙は水分だけではありません。粘液は角膜に水分がよくくっつくようにしており、油分は水分が蒸発しにくいように表面をカバーしています。涙は、環境の影響をとても受けやすいです。まず、近頃のように寒いと、まぶたの縁から分泌される油分の分泌が少なくなります。表面を覆う油分が少なくなると、涙は蒸発しやすくなります。また、冬は温度だけでなく、湿度も低いですから、さらに水分の蒸発が促進されます。
また、エアコンを使うことによりエアコンの噴出し口からの風を直接受けると、これも眼の乾きの原因になります。特に車の中などでは要注意です。さらに、パソコンの使用も原因になります。パソコンの作業時には、まばたきの回数が約4分の1になると言われています。まばたきが減ると、眼は長時間空気にさらされることになり、乾きやすくなります。
対策としては、加湿器を使う、エアコンの風が直接当たらないようにする、外出時には眼鏡をかける(ドライアイ用の眼鏡も販売されています)、防腐剤無添加の人工涙液の点眼や保水効果のある ヒアルロン酸の目薬を点眼するなどがあります。
約3年前に10月に新しい素材を使ったソフトコンタクトレンズが発売開始されました。従来のソフトコンタクトレンズの素材は主にHEMAでしたが、新しいレンズは、シリコンハイドロゲルを素材として使っています。
このコンタクトレンズの一番の特徴は、酸素透過率が高いということです。そのため酸素欠乏が原因で起こる角膜浮腫(角膜の腫れ)、角膜内皮細胞の障害、血管新生(黒目に白目の方から血管が入り込む)などの眼障害を起こしにくくなります。
以上より、従来のソフトコンタクトレンズで充血の強い人、汚れやすい人、乾燥感の強い人などにお勧めしています。しかし、従来のレンズよりやや異物感が強いのでゴロゴロして嫌だと言われる方もおられます。このレンズは汚れにくい特徴があり、1ヶ月使い捨てとなります。また、最近同様の素材の酸素透過率の高い、2週間使い捨てのコンタクトレンズも発売されています。
ここ数年でめざましく発展してきたコンタクトレンズですが、その人の眼に合うコンタクトレンズはそれぞれ異なります。眼科で相談し、自分に合うコンタクトレンズを選び、装用時間を守り正しい取扱いを心掛けましょう。