熊本県御船町|眼科(日帰り手術・白内障・緑内障)|小児眼科(弱視・斜視)

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みふね眼科Blog

「救急蘇生法とAEDの講習」

4月6日に上益城消防署にて救急蘇生法とAED(除細動器)の講習を職員一同で受けました。
 そこで学んだのは、救急救命の第一歩は心臓マッサージやAEDの使い方を知る事でなく、倒れた方にどれだけ早く近寄って容態を判断できるか、という事でした。
 急に倒れた方を前にすると、様子を見ようと近づくのをためらう方がやはり多いそうです。そんな中、その人が本当に救急蘇生法を必要としているのか判断し、そしてそれを素早く行う為にも、まず近づく事が大切なのだそうです。
 周りに人が居れば周囲の人の知恵を拝借することもできます。まずは皆の先駆けとなる勇気を持って欲しい、というお話が印象的でした。
勿論、救急蘇生法とAEDの使い方自体もしっかり学び、非常に為になった時間でした。

(視能訓練士 山口)

「三年目に入りました」

満開だった桜も次第に葉桜に変わり、世間では新生活や新学期が始まりましたね。
春休み期間中、もうすぐ一年生になるとニコニコ話している子を見ると、こちらも温かい気持ちになりました。私もみふね眼科に勤務して三年目に入り、今は眼科コ・メディカルの講習を受けています。これまで働きながら学んできたこともたくさんありますが、こうやって眼についてしっかり勉強する機会が今までなかったのですごく充実した時間になっています。もっと色々な知識を身につけ、毎日の業務に活かしていきたいと思います。
     
                               受付:木下

「新学期に備えて」

春は卒業や入学、進級など学生さんにとって節目となる大事な時期です。
進学や進級など新しい生活の中で、「見え方」に困っていると、学習や活動に支障をきたす場合があります。
視力低下を感じる、使っているメガネやコンタクトレンズが合わない、学校での検査で指摘があったがそのままにしていた、など気になることがある方は、新学期に備えて春休み中に検査をされておかれると安心ですね。

(視能訓練士 藤井)

「インフルエンザ」

インフルエンザに最近かかった方は、他院を受診される際、受付で一言伝えて頂くとありがたいです。私たち医療者にとって大事な情報です。

【インフルエンザの出席停止期間の数え方】
~小学生以上の場合~

インフルエンザ発症後、学校へ登校可能になるには下記の2つの条件を両方、満たさないといけません。
◆解熱後2日が経過していること
◆発症後5日が経過していること

発症とは、発熱の症状が現れたことを指します。日数の数え方は、発熱が始まった日は含みません。まず、発熱した翌日を発症第1日目と考えます。

解熱しても2日間は外出控えましょう。

インフルエンザにかからない!うつさない!
                                 看護師:髙濱

「院内勉強会」

 2月20日(土)診察終了後の院内勉強会で、昨年11月に出席した「第3回眼科ICT研究会」の報告をしました。教育講演「眼科診療上大切な感染管理」の中から、猛威を振るう新興感染症についてまとめました。

猛威を振るう新興感染症・・・エボラ出血熱、中東呼吸器感染症(MERS)、鳥インフルエンザ

◎ エボラ出血熱(エボラウィルスによって引き起こされるウィルス性の病気)
 
感染源:現地のコウモリが感染源らしいが、まだ詳細は判っていない。エボラに感染した動物や体液に直接触れることでヒトに感染すると言われている。接触感染がメイン。
症状:2~21日(通常7~10日程度)の潜伏期間の後、38度以上の高熱、頭痛、筋肉痛、のどの痛みなど風邪様の症状で始まる。続いて、嘔吐、下痢や内臓機能の低下がみられ、さらに進行すると身体のいろいろな部分から出血し、死に至る。致死率が非常に高い病気。

エボラ出血熱の院内感染 米国:看護師2名がエボラ出血熱に院内感染(2014.10.15)
患者:リベリア人男性のエボラ出血熱の治療に関わっていた看護師の女性 
原因:体液に接触後のガウンテクニックの不備?
感染初期の眼診療の軽視? (潜伏期間2~3週間)
医療従事者の死亡率が高い

◎ 鳥インフルエンザ(鳥類に対して感染性を示すA型インフルエンザウイルスのヒトへの感染症。病原体は、H5N1亜型鳥インフルエンザウイルス)

感染源:感染動物は鳥類(主に水禽類)
ヒトは、感染した鳥やその排泄物、死体、臓器などに濃厚に接触することによってまれに感染することがある。日本では発症した人は確認されていない。
     
オランダ:鳥インフルエンザアウトブレイクにおける人への初伝播事例
*2003.3~5月の期間、ヒトにおける鳥インフルエンザ感染の空前のアウトブレイクが発生した。
*主症状は「結膜炎」であった。家禽と密接な接触があった獣医師1人が呼吸窮迫症候群に陥り死亡。
*養鶏場従業員および流行制圧作業従事者ともに感染予防策を十分に守らず。
*オセルタミビルの服用で、特異的な症状を伴わない感染のみならず、結膜炎をも防御した。 

エボラ出血熱も鳥インフルエンザも眼科とは関係ないと思っていましたが、エボラ出血熱は涙液から感染、鳥インフルエンザは結膜炎から感染します。鳥インフルエンザは、家族間でタオルを介して感染したという報告もあります。医療従事者として、「自分が感染源・汚染源にならないこと」「感染管理は‘知っている’から‘できるようになる’」ように、皆で心がけていきたいと思います。
(看護師:柴田 美保子)